先生たちのチャレンジを園長として後押ししたい
まゆ先生
短大卒業後、幼稚園に勤務。その後、病児保育のこどもレスキュー隊員としてフローレンスに入社。2012年11月におうち保育園に異動。園長を経験し、2016年4月オープンの新園の園長として異動。
フローレンスに入社したきっかけ、そしておうち保育園に異動を決めた理由を教えてください。
フローレンスに入る前は幼稚園教諭をしていて34名を1人で担任していました。その中で、もっと一人ひとりの子どもたちや保護者と向き合いたい、そんな思いが強くなり、1対1の病児保育にチャレンジしてみようと入社しました。
病児保育の仕事をする中で、子どもと1対1で向き合えているという実感を強く感じました。また保護者の感謝の言葉も、幼稚園の頃のように大勢のうちの一人に対してではなく、自分に対する感謝が伝わり、これまでにないやりがいを感じていました。
そんな中でおうち保育園への異動のお話をもらったので、正直不安や戸惑いがありました。 ですが、”1対1”という原点に帰ったことで、今までとは違った視野をもてるんじゃないか、少人数保育という新しいフィールドでどんなことが自分にできるかを考え始めたら、アイディアが止まらない!ワクワクが止まらない…!!
異動後、気づいたら自分でもびっくりするくらい、おうち保育園の仕事にのめり込んでいました。
今では病児保育と小規模保育という、似ているようで違う保育への架け橋をもらえたことで心から感謝しています。誰だって新しい環境に飛び込むのは不安なはず。 でも今の私なら、そんな不安を抱えている人の背中を押してあげられる気がします。
おうち保育園入社して園長として就任したわけですが、園長としてどんな園づくりをしているか、心がけているんですか?
若いフレッシュな先生から経験豊富なベテランの先生まで、皆素晴らしい力を持ったステキな保育士が集まってきています。すべてのスタッフ1人1人が、やりがい、楽しさ、居心地の良さを感じて仕事をしてもらうには、チームとして働くことの楽しさはもちろんですが、1人の力がいかにチームの力になるか、を考えることが大切だと思っています。
そのためにも私自身が日々成長促進、学び続けながらチャレンジすることをあきらめないように意識しています。
どんな学びやチャレンジをしたのですか。
好きな創作について学んでいたのですが、苦手な分野であるマネジメントや保護者対応、知らなかったことも勉強しました。また趣味としてランニングも始めてみるなど色々なことにチャレンジしました。そこで得たものは、達成感!また苦手なことでもできるんだ、と自信につながりました。
園長としてどんなチーム作りをしているんですか?
”園長とはこうあるべき”という固定概念をなくし、先生たちの多様性を認めるべく、自分自身も柔軟であろうと思っています。私がアイディアを出し、企画を考えることもできますが(実際好きなんですが)、チームを引っ張っていくばかりではなく、一人の先生のアイディアを大きく膨らますお手伝いをしたり、全力でそれを応援したり、乗っかっていくことも大切にしています。
子どもたちはもちろん、先生たち一人ひとりが「輝ける場」を作りたいです。そのために、一人ひとりとしっかり本音で話すことを大事にしています。面談という場ではなく、普段の雑談の中で会話が広がっています。多分先生たちには暑苦しいと思われてそうですが(笑)
園長業務を通じて得たものややりがいは何ですか?
自分の弱み、強みに気づけたことです。園長として働く中で、私は子どもたちだけじゃなくってママやパパ、先生たちが楽しそうだったり、喜んでくれたりするのが心から嬉しいと思うことに気づきました。 そして、どんなに小さいことでも気づいてもらえないようなことでも、誰かのために全力になれることが私の強みだと気づけたことです。自分を受け入れられたときから、人のことも受け入れられるようになった気がします。
子どもたちにたくさんエネルギーをもらっていますが、子どもたちを取り巻く環境も笑顔で一杯にしたい。そのためのアイディアを練ることが私の働きがいです。
目指す保育者像を教えて下さい。
めまぐるしく変化していく社会の中、必要とされる保育サービスも昔とはスタイルが変わってきていることを考えると、私たち保育スタッフも状況を受け入れられるよう柔軟に変化していく必要があると思います。ですが、そんな中でも自分自身が軸にする、ぶれない信念をいつも持ち続けたいと思っています。
迷った時や落ち込んだ時、「自分は何をしているんだっけ?」「今の私がやるべきことは何?」と未来への見通しと直近の課題をいつも自問自答しながら、チャレンジし続ける。 それが私の信念です。
それから、私自身が親に「あれしなさい、これしなさい」と言われて育った記憶があまりなく、「自分で考えてみなさい」と言われて、育ちました。 そのおかげであらゆる可能性に対し、期待することが楽しく、考えることがワクワクします。
子どもたちにも、先生たちにも、ひとりひとりの可能性を信じ、様々なことにチャレンジしてほしいです。チャレンジする経験が財産になるよう、時に一緒にチャレンジする、時に優しく背中を押せるようなパワーをもった園長を目指します。