「やりたかった仕事」にチャレンジし続ける
しょう先生
新卒で石油販売会社に入社し石油製品の販売営業を経験。退社後、保育補助のパートをしながら、2014年12月に独学と週1回のスクーリングで保育士資格を取得。 2015年4月フローレンスに入社。おうち保育園での勤務を経て、2017年1月からは「一時保育施設カムパネルラ経堂」で保育スタッフとして勤務。
フローレンスの保育園に入ったきっかけを教えて下さい。
新卒で一般企業に就職して、石油製品販売の営業を約5年間していました。楽しく働いている中でも、価格競争に巻き込まれる仕事が続き、転職を考えるように。「自分は何をしたいのか」「どういう仕事が向いているのか」と考えたり、転職サイトの診断などを受けたりして模索し、けっこう時間がかかりました。
その頃「そういえば、高校3年生で進学を考えたときに保育士という選択肢も考えたな」と思い出したんです。当時は結局、他にも興味のあることがあったので、保育の道は選びませんでした。 ですが、改めて「自分がやりたいことは何か」と考えると「やっぱり保育士を目指したい」だったんです。 それで退職したあと、知り合いの紹介で保育補助のパートをしながら約1年間、保育士試験の勉強をして保育士資格を取得しました。「保育士になる!」と決めてからは迷わず動けました。
おうち保育園ではどう過ごしていましたか。小規模園ならではの保育とは?
入園した当時は、私の顔を見ると泣いてしまった子どももいましたが、慣れてくると「しょうせんせ~い」と抱きついてきてくれるので、かわいくて仕方なかったですね。日々すべての園児たちと関わるので、卒園や転園のときを想像するだけで「絶対泣く」と思っていましたが、実際に泣きました(笑)。
パートで働いていた大規模園では保育補助だったので単純には比べられないですが、小規模保育では12人という子どもたちを全員抱きしめることができます。特におうち保育園が対象としている0~2歳児は、スキンシップも大切と言われる時期なので、午睡明けなどは「おはよう」と声をかけてかならず抱きしめるようにしていました。
あと、保護者との接し方も、最初は引き継ぎ時にお子さんの今日あった「いいこと」を伝えなきゃいけないと思っていました。気負っていたんです。でも、「今日あったこと、ありのまま」を伝えればいいんだと徐々にわかってきました。
男性保育士という点で感じることや気づいたことはありますか?
女性保育士が多いので、通常は子どもたちに対して母親のような見守り方、支え方が現れることが多いと思います。その中で父親のような関わり方、父性が現れる場面があっても変ではないと思っています。 ちょっと大げさですが、第二のお父さん的な役割として何ができるか考えてきました。
そこで子どもと一緒に体を動かすことも大事かなぁと。ダイナミックな遊びが子どもは好きなんです。 夕方人数が少なくなると、マットを敷いて船やバスに見立てて動かしたりすると、子どもたちは大喜び。汗だくになるんですが、身体を使った遊びができるのは男性保育士の特権かもしれませんね。 また、こういう遊び方ができるのも小規模保育ならではだと思っています。
今はフローレンスが運営する一時保育施設カムパネルラ経堂で勤務されていますね。これからどんな保育をしたいですか?
保育士を目指している当時、漠然とではありましたが「一時保育施設などで、働いている保護者の支援ができればいいな」という思いを持っていました。そんな中、フローレンスが一時保育施設を新設することになり、スタッフを募集する社内公募があったのです。 「まさに自分がやりたかった仕事だ!」と思いました。 おうち保育園での勤務もとても楽しく、年度途中での異動に抵抗を感じもしましたが、チャンスを掴む気持ちで社内公募に応募し、有り難いことに異動が決まりました。
現在は利用登録を経た1歳から6歳までの、毎日入れ替わる子どもたちの保育をしています。 お母さんと離れて泣き続ける子、上手に気持ちを切り替えて遊べる子、すっかり慣れてカムパネルラに来るのを楽しみにしてくれている子など、利用する子の性格や好きな遊びも百人百様。おうち保育園時代とはまた違った保育の形の中で、子どもたちの成長も感じながら毎日楽しく働いています。 また、保護者の方から「(所用や仕事のため)子どもを預けることができて、とても助かりました」「安心して預けられます」という言葉を頂いたときに、一時保育の社会的な達成感を感じることができます。
その日来る子どもたちによって遊びの内容や保育の流れがまったく変わってくため、課題でもあった「見通しを持った保育」や「見通しを持って行動する」ことに関してはだいぶ自信がついてきたようにも思えます。
一時保育で頑張っていきたい思いもありますが、最近になってベビーシッターにも興味を持ち始めています。個人的に少しずつ動いている最中ですが、働くお父さんお母さんや子育て家庭に少しでも役に立てればと思います。フローレンスとは全く別に個人で動いているのですが、上長や人事の方からも応援の声をもらえて、とてもありがたく感じています。