寒さが本番を迎え、いよいよ保活もピーク!
でも、限られた時間と情報の中で園を選ぶのって、本当に難しいですよね。
小規模保育を検討している方の中には、「自分が子どものころには無かった小さな保育園。子どもたちがきゅうくつな気持ちにならないかな…?」と不安を抱える方もいらっしゃるかもしれません。
おうち保育園なかの大和の園長先生は、自身も子育て真っ最中のパパ・橋本先生。みんなからは「はっしー先生」と呼ばれています。
最近は『聞かせて!子育て中のあんなこと・こんなこと』と題し、地域の親御さんに向けた子育て相談会も実施しています。
そんなはっしー先生のいる園は、家族ぐるみで園と関わり、園スタッフも育児に伴走する、まさに「第二のおうち」のような雰囲気があります。
今日はおうち保育園なかの大和に通うお子さんのパパとはっしー先生がオンライン対談!
おうち保育園に入る前と今のギャップは?おうち保育園に入って正直どう?色々とお伺いしました。
人材派遣会社と結婚相談所でのサラリーマン経験後、短大に入学し保育士資格取得。
在学中よりフローレンスのおうち保育園でアルバイトをし、2015年卒業と同時にフローレンス入社。現在おうち保育園なかの大和で園長を勤める。一児(3歳)の父。2ヶ月の育児休暇取得経験あり。
Sさん:
1歳のお子さんを子育て中。昨年からおうち保育園なかの大和を利用。園の行事にも積極的に参加している。
「園庭が無くても関係なかった」園の雰囲気が入園の決め手
――おうち保育園との出会いは?
Sさん:保活をしていた妻が区報のようなものから情報を引っ張ってきて、「家の近くにある」ということで、初めておうち保育園を知りました。
小規模保育のことはあまりよく知らず、「せっかくなら園庭があったほうがいいのかな…」という気持ちはボンヤリとありました。でも、妻が園見学に行ってみると、先生たちも穏やかな感じで、ものすごく雰囲気が良かったんです。また、園見学に行った翌週に妻が子どもを連携園の行事に連れて行ったら、おうち保育園のみんなが散歩をしているところにばったり出くわしたそうで。そんな偶然もあって、強く印象に残っていたみたいです。
ーー入園してみて、ギャップはありましたか?
Sさん:園庭があっても無くてもあまり関係なかったな、という良い意味のギャップがありました。日頃から、いろんなところに散歩に連れていっていただいていて、季節で見える景色も違うと思いますし、子どもにもいい刺激になっていると思います。「こんなはずじゃなかった」というマイナスのギャップはあまり無いですね。
はっしー先生:とても嬉しいですね。僕たち保育スタッフは、園庭が無くてもいい保育は提供できる!と自信を持っています。でも、親御さんの立場に立てば、どちらかと言えば園庭があるほうがいいと思うのは当然なので……。物理的な制約は確かにあるものの、それ以上に園の空気感やスタッフの人柄を見ていただけているのは嬉しいです。
保育者も子どもも、保護者も対等。子どもも社会の一員である
――おうち保育園では、「シチズンシップ保育」が行われていますね。普段の保育で具体的にどんなことを心掛けているんでしょうか?
はっしー先生:シチズンシップ保育は、ものすごくざっくり言うと「生きるための力をつける」保育かなと思います。子どもの興味関心にあわせて、意思を尊重する保育を行っています。
たとえば、今年の夏に洗濯物を干しているスタッフを見て、子どもたちから「私もやりたい!」という声が上がったんです。それじゃあやってみよう!ということで、小さいプールを用意して、ままごとで使っているバンダナやタオルを石鹸で洗う動作をやってみて干す、という活動をしました。みんなで、「これは違うんじゃないかな?」「こうやって絞るんだよ!」と言い合いながら楽しそうに試行錯誤していました。
あとは、散歩の行き先も子どもたちで決めることがあります。小さいことですが、自分が考えていることややりたいことを発信して、叶えていく体験を大事にしたいと思っています。
大人になったときに、自分の住む地域のことや政治のことは、なんだか偉い人が自分の知らないところで勝手に決めているもの、という感覚になってしまうのではなく、社会に参加する市民(シチズン)として自分も参加して、意見を表明していいんだと思ってほしい。
社会に参加していく力を、楽しみながらつけていきたいと思っているので、子どもたちの興味関心を止めないことは大事にしています。
あとは、子どもに対して誠実であること。私は園長なので、普段の保育にはあまり入りませんが、保育室に顔を出すと、みんなから次々に「はっしー先生、抱っこして!」と言われます。私自身は嬉しいんだけど、周りのスタッフが気を使って「はっしー先生はお仕事中だから、あとでね」と声をかけてくれることがありました。でも私は「別の対応で本当に抱っこできないときは言うから、止めなくて大丈夫」と伝えました。小さなことですが、大人の都合で物事を進めないことは常に意識しています。大人も子どもも、対等なので。
Sさん:入園の説明会ではっしー先生が「親御さんたちはお客様ではありません。同じ船に乗るクルーです」とお話されていたのが印象的でした。保育者と子どもも対等だし、保護者も対等。三者平等であるというスタンスはすごく大事だなと思っています。
私自身、子どもに多くを求めるほうではないのですが、大人になっていくうえで、自分の意思をきちんと持って欲しいし、「いま、自分はレンガを積んでいるのか、教会を作っているのか」をきちんと考えて、目的を見失わないでほしいと願っています。その点でシチズンシップ保育の考え方にはすごく近いものがあって、共感しています。
そういう年頃なんでしょうけど、最近は子どもが1日に100回くらい「なんで?」「どうして?」って聞いてきます。そこで私が「なんでだと思う?」と聞き返すと、自分なりの考えを答えてくれるんですね。答えが分かっているのに聞いているというだけかもしれませんが、おうち保育園に通う中で、自分で考えてみる習慣が出来てきているのかもしれない、と思う瞬間があります。
はっしー先生:シチズンシップ保育でも、問いかけるということはとても大事な関わりです。大人が勝手に決めないこと。例えば喧嘩になったとき、大人が仲裁するのは簡単なんです。でも、そうではなくて「相手の子はどういう気持ちになったかな?」とか、「叩いちゃったけど、あなたは今、どんな気持ちだったのかな?」と問いかけ、子ども自身が考える経験を積むことがとても重要です。
――とはいえ、今年はコロナ禍の中で、今まで通りの保育を実施できないこともあったと思います。ちいさな園でのお預かりを継続するためにどんなことに気を付けていましたか?
はっしー先生:出来ることは限られますが、基本的なことを徹底してやりました。換気の回数を大幅に増やしましたし、おもちゃ・壁・保育室の消毒もかなり回数を増やしました。食事の際には、食堂と保育室に分かれてテーブルを広げ、子ども同士の距離を十分にとって食事しています。
あとは、送り迎えの際に、親御さんに保育室の中に入ってもらって用意のお手伝いをしていただいていたんですが、新型コロナウイルスが感染拡大してからは、入っていただくのを入口のゲートまでに制限させてもらいました。実は、親御さんに用意を手伝っていただきながら、そこで生まれるコミュニケーションをとても大切にしていたので、私の中では苦渋の決断でした。
Sさん:コロナ禍において、保育園は、私たちからすれば神様のような存在でした。4月くらいから約2か月、全国的に保育園の休園措置が取られたときにおうち保育園でも休園期間がありました。私も妻も在宅で勤務はしていたのですが、子育てをしながら今まで通りの仕事は難しかったです。その時、改めて保育園のありがたみを実感しましたね。失って初めて感じる大切さを今も感じながら子どもを預けています。
「ひとりの大人として寄り添ってくれる」はっしー先生の魅力
――Sさんから見た、はっしー先生の魅力ってなんですか?
Sさん:一番は、前向きでアグレッシブなところですね。たとえば休園期間には、「何かやれることはないか」と動画を配信してくれました。現状に甘んじるのではなく、なにか子どもたちのためにやれることはないか、と常に主体的に考え実践していく、というスタンスは、私たちからしてもすごく頼りがいがあって心強いです。
(ここで、オンラインビデオ通話を横で聞いていたSさんのパートナーさんが登場)
Sさんパートナー:できることはできる、できないことはできない、とはっきり言ってくださっているのが、すごく分かりやすくて頼れます。
子どもたちがね、大好きなんです、はっしー先生のこと。「園長先生」というより、ひとりの大人として私たちに関わってくださっていて、それが子どもたちにも伝わっているから嬉しいんでしょうし、私たちも安心して子どもを預けることができるんだと思います。
あとは、親の立場に立ってすごくいろんなことを考えてくださって、寄り添ってくださるのを感じて、そこも安心できるところです。急に割り込んじゃってごめんなさい!(と言いながら退場)
はっしー先生:本当に泣きそうですよ……(笑)感無量です。コロナの際の動画配信は、もちろん私だけの考えではなく、スタッフが全員で「なにができる?」を繰り返し議論して決めました。子どもの発達をうながすことや保育に関しては子どもが主役ですが、保育士の命題でもある「家庭支援」も考えられるスタッフを育成していきたいと思いますし、私も子どもを育てるひとりの父親なので、それぞれのご家族が何を感じてどのようなサポートを必要としているのか、ということは常に考えています。
その想いがきちんと伝わっていた、というのがわかって、本当に本当に嬉しいです…!お酒は飲めないのですが、今日はコーラで乾杯したい気分です。(笑)
――最近は地域の方に向けた子育て相談会も実施されていますね。
はっしー先生:子育てって、楽しいことももちろんたくさんあるけど、やっぱり苦しいじゃないですか。地域の、「いま、苦しい」という人たちを支えられないだろうかという気持ちで始めました。
ほんの少しの時間でも息抜きしてもらって、親御さんたちの、子育てに前向きに向かっていく力を取り戻せたら、長い目でみると社会全体も良くなると思っています。一昔前とは家族構成も違いますし、地域とのかかわりも違って、誰にも相談出来ない、頼れないという方は東京では特に多いんじゃないかと思います。そういう方になにかサポートができないかとずっと考えていて、園が閉園したあとの19:15以降に小一時間くらいお話の時間を設けることにしました。ほんの少しでも、親御さんたちの助けになればいいなと思っています。
※『聞かせて!子育て中のあんなこと・こんなこと』相談会の詳細はこちら
https://mirai.florence.or.jp/news/11353/
園選びは「ハード」より「ソフト」。保育理念や雰囲気も感じて
――Sさん、おうち保育園への入園を検討されている方に向けて、おすすめポイントがあれば教えていただけますか?
Sさん:「生まれ変わっても、またあなたと出会いたい」じゃないですけど(笑)、もしも自分にもう一人子どもが生まれたら、絶対におうち保育園に預けたいと、心から思っています。園の皆さんの雰囲気はもちろんですが、イベントや送り迎えの時に顔を合わせる親御さんたちの雰囲気も良いんです。親御さんたちそれぞれの保育に対する考え方も、きっと近しいものを持っているのかなと感じます。シチズンシップ保育や保護者・子ども・スタッフがクルーであるという考え方に賛同する人には、すごくおすすめする園です。
園の広さや家からの近さは、園選びの上で重要な要素ではあると思うものの、実は一番重要なのって、そこじゃないんじゃないかと思います。3歳になったら離れなければいけないのが、今から本当に悲しいです……。
はっしー先生:泣きそうです。嬉しいです、本当に…。(ちょっと泣いている)
――最後にお2人から、これから保活をされる方へ、アドバイスをお願いします。
Sさん:先ほどの話と重なるんですが、「広さ・近さ」は分かるんだが、ちょっと待て!とお伝えしたいです。私は、たまたま良い園に巡り合えたんですが、いろんな園に通う周囲の親御さんの話を聞いていると、ラッキーなことだったんだなと思います。「広さ・近さ」の”ハード”の部分はもちろんですが、園の雰囲気や保育理念といった”ソフト”の部分にも目を向けて、その園は自分に合いそうなのか…という点をきちんと考えたほうがいいかなと思います。
はっしー先生:良いことを全部言われてしまいましたね(笑)。ハード部分よりソフト部分で園を見ていただいて、その上で、もしもおうち保育園を選んでくださる人がいれば、こんなに嬉しいことはありません。私も保育の仕事をしていて、友人が保活をする世代なんですが、全員にアドバイスしているのは、「職員間に笑顔があるかどうか」を観察して、ということです。園見学に行って園長がニコニコしているのは営業スマイルかもしれないけど、スタッフの間で明るい声が交わされているか、とか、笑顔があるか、というのはチェックした上で決めたらいいんじゃないかなと思います。
なので、ぜひおうち保育園の園見学に来ていただいて、スタッフ間の笑顔にも注目いただければと思います(笑)。
――ありがとうございました!
親御さんからの厚い信頼を肌で感じ、少し涙ぐんでしまうはっしー先生でした。
はっしー先生の保育に対する熱い想いや真摯な姿勢は、日ごろから保護者の皆さんにも伝わっているんですね。
おうち保育園では、スタッフも保護者さん・お子さんと同じ船に乗る「クルー」であると考え、保護者さんと同じ目線で、同じ熱量で、お子さんの成長を支えていきたいと思っています。一緒にオールを漕いでくださるみなさんの入園をお待ちしています!
園見学随時実施中!園の様子をのぞきませんか?
おうち保育園なかの大和では、入園を検討されている方向けの園見学を随時実施しています。
実際の園の様子をのぞきにきませんか?
詳しくは、お申し込みフォームまたはお電話で、お気軽にお問い合わせください。
●おうち保育園なかの大和
最寄り駅:野方駅・高円寺駅
電話番号:03-5356-7391
※感染症の流行状況によりやむを得ず受付を中止する場合がございます。予めご了承ください。
※保護者の方はマスクを着用してお越しください。