食事をよそっている様子

ほいくえんこども食堂」はフローレンスが運営するおうち保育園かしわぎの中で実施しています。保育園と連携することで、保育園の強みを活かし親子に寄り添ったサポートシステムとして、また親子と地域住民をつなぐ多様な地域コミュニティーの場として機能していくことを目指して活動を重ねてきました。この活動は2019年にスタートし、今年度からは開催拠点を増やし同市内の姉妹園であるおうち保育園こうとう台(仙台)でも、仙台市内の「認可園」では初となる子ども食堂再開に向けて準備を着々と進めていました。しかし、新型コロナの影響が日本でも騒がれるようになり、3月以降開催の中止が続いていました。

子ども食堂に参加する子どもたち

そんな中、日頃から保育園の運営に通じているからこそ、新型コロナによる急激な景気悪化の影響を受け、経済的に苦しい立場に置かれた親子の困窮に触れ、なんとか「困っている子育て世帯に支援を届けたい!!」という思いから、5月以降、新型コロナ子ども緊急支援プロジェクトとして計3回の「仙台こども宅食」を実施してきました。

宅食の様子

母子支援施設や近隣の子育て家庭の利用希望のあった世帯、のべ184世帯のご家庭にお米や缶詰、お菓子などの食品セットと、保育園の栄養士が考える「お届け食材で簡単に作れるレシピ」を合わせてお届けました。利用者の方からは実際にレシピを活用した感想や、1人親の子育て家庭の利用者も多く、コロナの影響で困窮するリアルな声や、宅食支援への感謝の言葉がたくさん寄せられました。

「魚があまり得意ではない息子も同封していただいたレシピのさんまの炊き込みご飯を作ったところたくさん食べてくれました」

「夏休み前から給食なしの日がたくさんあるので、大事にいただきます。本当に感謝です」

「あの日学校から帰って来た子どもが大喜びでお菓子を食べているのを見て、お菓子の1つも買えなく我慢をさせていたのか…と悲しくなりましたが、子どもの笑顔を見ることができてよかったです」

 

宅食を用意している様子

新型コロナの影響は、今後も長引くと予想されます。
少しずつ新しい生活様式を取り入れ、通常の生活が戻りつつある中、第二波の予感。
子どもたちが家で食事をする機会も増えますが、本来であれば家族の1つの楽しみでもある「外食」も、外出を控える家庭も多く機会が減っています。家庭の中で子どもたちの「食」を支える親御さんたちにとって、家で食事をする機会が増えることは、毎食何を作ろうか考え、3食用意しなければならないという負担は大きいと思います。そこで少しでも家事の負担軽減や家族で食事をする機会を失わないよう手作りのご飯で応援したいとの思いから、子ども食堂の再開を決めました。

とはいえ、おうち保育園は小規模保育園であり「密」を避けれるだけの十分な空間を確保するのは難しいのが現状です。少しでも対面で温かいごはんを届けるべく、テイクアウトで再開することになりました。

テイクアウト弁当

※お弁当のイメージ

子ども食堂の通常再開にはもう少し時間がかかりそうですが、密にならない環境づくり、感染防止対策を引き続き検討していきます。それまで、ぜひほいくえん子ども食堂「テイクアウト」をご活用いただき、少しでも喜んでいただけたら幸いです。詳細については申込みフォームよりご確認ください。ご注文お待ちしております!

ほいくえん子ども食堂

(2021/06/08更新)

今後、フローレンスでは、地域資源として皆さんの身近にある保育園で子ども食堂を展開していくことで、地域の憩いの場を提供し、より多くの親子を支えていきたいと考えています。そのための取り組みをこれからも、模索していきたいと思います!