2月1日(金)

節分は2月3日がお休みなので、先駆けて節分のイベントをしました。

最近保育園では、『子どものトラウマになる』、とあまり本格的な鬼を登場させるところは少ないようです。
スタッフはどんな風なイベントにしようと話し合いをして、鬼というものは本来怖いもの、脅かすことはしないけれど、過度にやさしくかわいい鬼さんでなくても良いのでは?ということに。
目指すは「みんなで退治して達成感を味わおう!」です。

ずっと前から、鬼のパンツを歌って、豆まき用の新聞紙を丸めて、鬼が来るのを楽しみにしていたしののめ園のお友だち。
「鬼がきたらどうする?」というスタッフの言葉に、「やっつける!!」「守ってあげる!」「鬼さん、泣いちゃうかな?」とたくましい意見からやさしい意見まで。
みんながつくった鬼の壁面に向かって、「おにはそと!ふくはうち!!」と新聞紙を投げて準備は万端です。

そこへ…

きた!鬼だー!

さぁ守ってもらおう!と思ったところ…全員硬直してしまいました。
2歳児のお友だちのうしろにひっそり隠れる1歳児さんの姿も。
いつもは「わーっ!」と大騒ぎの2歳児クラスさんの中にも泣いてしまう子もいました。
そんな中、「あははは!鬼はそとー、ふくはうちー!」元気な声で退治し始めてくれたのは一人の女の子でした。

男も女も関係ない!守れる人が守るんだ!
明るく退治してくれる女の子につられて何人か立ち向かっていきました。

しかしほとんどの子が硬直状態から抜け出せなかったので、スタッフたちも方針転換!早々に、「一緒に踊ろう~♪」とユーモア溢れる動きで、鬼のパンツを踊りました。
子どもたちも少しは緊張がとけたかな?

その後、鬼が帰っていくとあらわれたのは福の神。

怖い子は福の神も怖いのですが、ちょっと喋ったら「あれ?〇〇先生じゃない?」と少し警戒がとけた子どもたちは近付いていって、タッチをしたり、頭を撫でてもらったり。

無事、みんなで鬼をやっつけて、福の神さまをお迎えできました。

給食の時におにさんライスが出た時には、「怖かったね~」「泣いちゃったよ~」と思い出して盛り上がる子どもたち。
鬼を勇敢に退治してくれた女の子も「鬼さんこわかったよねー!」と楽しそうに話していました。