こんにちは!みんなのみらいをつくる保育園 東雲です。
認定NPO法人フローレンスが運営する「みんなのみらいをつくる保育園 東雲」は、東京都江東区にある0〜5歳児を対象とした認可保育所です。こどもが自分の気持ちに気づき、言葉にして伝えられるように、毎朝の「感情カード」や毎日の「サークルタイム(対話の時間)」を大切にしています。
先日、品川女子学院の高校生のみなさんが探究学習の一環として、みんなのみらいをつくる保育園 東雲に取材と保育体験に来てくれました。高校生の目に、こどもたちの姿はどう映ったのでしょうか。当日の様子とあわせて、わたしたちが毎日大切にしている保育をご紹介します。
この記事でわかること
- 朝いちばんに「いまの気持ち」を選ぶ、感情カードの取り組み
- 保育体験に来た高校生が気づいたこと
- こどもの気持ちを大切にしながら、「ダメなこと」はどう伝えている?
- 毎日のサークルタイムで育つ「話していいんだ」という安心感
高校生のみなさんが、みんなのみらいをつくる保育園 東雲に来てくれました
高校生が保育園に来たきっかけは「気持ちを言葉にする力」
高校生のみなさんが保育園を訪れたきっかけは、「ふだんの会話が『やばくね?』のひと言で済んでしまう」という気づきでした。自分の気持ちをもっと豊かな言葉で伝えられるようになりたい――そんな思いから探究を進めるうちに、「小さいころの経験が大切なのでは?」と考え、保育園を訪ねてくれたそうです。
「気持ちを言葉にする力」は、みんなのみらいをつくる保育園 東雲が毎日の保育の中でいちばん大切に育んでいるもののひとつです。高校生のまっすぐな問いは、わたしたちにとっても、日々の保育を見つめ直すすてきな機会になりました。
朝いちばんに「いまの気持ち」を選ぶ、みんつく東雲の感情カード
みんなのみらいをつくる保育園 東雲では、朝登園したこどもたちが「いまの気持ち」に合うカードを選び、ボードに貼られた自分の顔写真の横に貼っています。これが「感情カード」です。
感情カードの3つのルール
- 何枚貼ってもOK:「うれしい」と「ねむい」が両方ある日もあります
- 途中で貼り替えてもOK:気持ちは一日の中で変わっていくものだから
- どんな気持ちもOK:「たのしい」だけでなく、「ふあん」「いらいら」のカードもあります
「いらいら」や「ふあん」も、こどもにとって大切な気持ちのひとつです。どんな気持ちも「あっていいもの」として受け止めてもらえることで、こどもたちは安心して自分の気持ちを表せるようになっていきます。
自分の顔写真の横に、いまの気持ちのカードを貼ります
感情カードを見た高校生の気づき「小さいころにこんな機会があったら」
感情カードのボードを見た高校生からは、こんな声が聞かれました。
「5枚も貼っている子がいる!かわいい」
「自分だったら、1つに絞っちゃうかも」
「小さいころにこういう機会があったら、もっと素直に自分の意見を言えたかもしれない」
保育体験の時間には、こどもたちが人見知りすることなく「あのね」と次々に話しかけ、高校生のみなさんは少し戸惑いながらも、すぐに打ち解けていました。「聞いてほしい」「伝えたい」という気持ちを、こどもたちがのびのびと表している姿が印象的でした。
こどもたちの「あのね」に、高校生もすぐに打ち解けました
こどもの気持ちを大切にする=「なんでもOK」ではありません
「こどもの気持ちを大切にする」と聞くと、「こどもの言うことを全部聞いてあげるの?」と思われるかもしれません。でも、みんなのみらいをつくる保育園 東雲が大切にしているのは、大人とこどもの「対等な関わり」です。
危ないことや、してはいけないことは、もちろん伝えます。ただし、指示や命令で従わせるのではなく、2歳のこどもにも「どうしてダメなのか」を誠実に説明します。そのうえで「どうしたらいいと思う?」と問いかけ、こどもと一緒に考えていきます。
ときには「そもそも、それって本当にダメなことなのかな?」と、大人の「あたりまえ」を見直すこともあります。大人が一方的に決めるのではなく、こどもと一緒に考える。それが、みんなのみらいをつくる保育園 東雲の保育です。
答えを急がず「待つ」。気持ちを言葉にするための大切な時間
こどもが言葉に詰まったとき、大人がつい「こういうことでしょ?」と先回りして答えを出してしまうことはありませんか。みんなのみらいをつくる保育園 東雲の保育者は、すぐに答えを渡さず、「どうしたの?」「どうしたい?」と問いかけて、こどもの言葉を待ちます。
こどもが自分の気持ちを探し、言葉にしようとしているその時間こそが、気持ちを伝える力を育てる大切な時間だと考えているからです。
こどもの言葉が出てくるのを、じっくり待ちます
毎日のサークルタイムで育つ「話していいんだ」という安心感
みんなのみらいをつくる保育園 東雲では、おやつの後などに毎日「サークルタイム」という対話の時間を設けています。みんなで輪になり、思ったことや感じたことを話したり、友だちの話を聞いたりする時間です。
サークルタイムを重ねる中で、こどもたちは少しずつこんなことを感じていきます。
- 自分の気持ちを伝えていいんだ
- 友だちと気持ちが違っても大丈夫なんだ
- 否定されずに、ちゃんと聴いてもらえるんだ
この安心感があるからこそ、こどもたちは自分の思いを言葉にし、相手の気持ちも認められるようになっていきます。こどもの権利条約でも、こどもには自分に関わることについて自由に意見を表す権利があるとされています。小さなこどもが意見を表すためには、まず自分の気持ちに気づき、言葉にする経験が欠かせないと、わたしたちは考えています。
みんなのみらいをつくる保育園 東雲を見学してみませんか?
感情カードのボードや、こどもたちがのびのびと話す姿は、実際に見ていただくのがいちばんです。「どんな雰囲気の園なんだろう?」「うちの子に合うかな?」と気になった方は、ぜひお気軽に園見学にお越しください。
みんなのみらいをつくる保育園 東雲のよくある質問
Q. 「感情カード」とは何ですか?
A. こどもたちが朝登園したときに、「いまの気持ち」に合うカードを選んで、自分の顔写真の横に貼る取り組みです。何枚貼っても、途中で貼り替えてもOKです。自分の気持ちに気づき、表すきっかけになっています。
Q. 「サークルタイム」とは何ですか?
A. こどもたちが輪になって話したり、友だちの話を聞いたりする対話の時間です。みんなのみらいをつくる保育園 東雲では、おやつの後などに毎日実施しています。
Q. みんなのみらいをつくる保育園 東雲の対象年齢は?
A. 0〜5歳児が対象です。
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