子どもたちの「やってみたい」を応援する!シチズンシップ保育の関わり方を紹介!

フローレンスでは、全ての現場スタッフに向けた自主参加型の研修「保育塾」を毎月実施しており、現場スタッフの「知りたい!」「学びたい!」に応えられるように、毎月違うテーマで「保育塾」を開催しています。

1月の保育塾では、子どもたちの共感性、内発性、創造性を伸ばすシチズンシップ保育に取り組んでいるみんなのみらいをつくる保育園東雲(以下、みんつく東雲)の白鳥先生を講師に、子どもとの関わり方・声掛けの仕方について考えました。

今回は、その保育塾でのお話をお届けします!

具体的には・・・

フローレンスの保育園で実践している子どもの「やってみたい」を引き出すシチズンシップ保育で、実際に白鳥先生が行っている関わり方や声掛けをご紹介!
ぜひ、明日から真似できる関わり方や声掛けを持ち帰ってください。


 

子どもたちの「やってみたい」を実現したみんつく東雲の実践

例年みんつく東雲では、木更津での収穫体験や千葉市動物公園への遠足などを計画していますが、2020年新型コロナウィルスの影響で、すべてが白紙になってしまいました。

公共交通機関が使用できない中、5歳児のクラスの子どもたちと遠足の話をした時に、「葛西臨海水族園へ歩いて行きたい」と意見が出たのです。保育園から葛西臨海公園までは、7kmあります。

保育スタッフは子どもたちの発想にとても驚きましたが、子どもたちが「やってみたい」と思ったことを実現させたいと思いました。
そこで、まず7kmの距離を歩く体力をつけるために、「歩く日」という活動を10回行う計画を立てました。

そうして徐々に体力をつけた子どもたちは、葛西臨海水族園への無事ゴールすることができました!

そして、ゴールをした子どもたちを待っていたのは、子どもたちの保護者の皆さん!

なんとサプライズで、子どもたちの保護者の皆さんが待っており、子どもたちにとっても、また保護者の方、保育スタッフにとっても忘れられない1日になりました!

 

どんな関わり方がシチズンシップ保育なんだろう

フローレンスの保育園では、みんなを思いやりながら自分たちの未来を変えていける力を育むために、子どもたちの共感性、内発性、創造性を伸ばすシチズンシップ保育に取り組んでいます。

みんつく東雲の活動のように、シチズンシップ保育は子どもたちひとりひとりの気持ちや意見を大切にし、子どもたちの「やってみたい」を応援する保育です。

では、シチズンシップ保育を実践する上で、どのような関わりを意識するといいのでしょうか。実際、子どもたちと関わる上で、白鳥先生は以下の3つを大切にしていると言います。

①応答的な関わり
②子どもにアンテナを向ける(知る・感じる)
③子どもたちがしたいことができる環境を整える

①応答的な関わり
保育に携わる方なら、子どもにこうしてほしいという思いがあると思います。たとえば、一斉保育のなかで、決められた紙の決められた形の鬼のお面つくるとします。子どもに見本通りにお面を作って欲しいと準備をすると思いますが、そうすると、子どもたちひとりひとりの個性や思いはなかなか表現しづらくなります。

本来の子どものやりたいことを置き去りにしてしまわないように、決められた手順ではなく、子どもたちそれぞれのペースや好みに合わせた応答的な関わりができているか気をつける必要があります。

②子どもにアンテナを向ける(知る・感じる)
「どうしてこれをやったんだろう。」「今なにを求めているのかな。」と子どもをよく観察して、気持ちや行動に寄り添うことが大切です。

③子どもたちがしたいことができる環境を整える
具体的には、以下のような環境です。

・室内保育用具やおもちゃが整っている、発達に応じて用意されている
・スタッフ人数
・保育スタッフの心の余裕

とくに白鳥先生は「心の余裕がなければ、良い保育ができない。先生に余裕がないと子どもの声を聞けない」と言います。先生の都合ではなく、「この子はいま何がしたいのか」を受け止める保育スタッフ側の心の状態を整えることが大切なのです。

 

どんな声掛けがシチズンシップ保育なんだろう

次に白鳥先生はシチズンシップ保育で大切にしている声掛けについて、紹介しました。

シチズンシップ保育の声掛けで大切なことは「子どもが何がしたいのかアンテナを張る」ということ。子どもに寄り添うことと、子どもに「どうしたの」と聞くことが大切だと白鳥先生は言います。

1つ目の子どもに寄り添うことの一例として、「声をかけない」時間も大切です。例えば、子どもが集中して取り組んでいるときに「〇〇作っているのすごいね!」とすぐに決めつけて声をかけてしまうことは、子どもの集中力の妨げになってしまいます。

2つ目の子どもに「どうしたの」と聞くことは、子どもの気持ちを確かめるということです。例えば、子どもたちが喧嘩をして、ある男の子が泣いているとき、その子は慰めてほしいのか、喧嘩を解決してほしいのかを確認します。そのために保育スタッフは「どうしたの」と問いかけて、子どもの気持ちをしっかりと理解することが大切です。

 

実際に白鳥先生が実践している声掛け

保育塾開催にあたり、参加者の皆さんからは具体的な場面で、子どもたちの声掛けについて教えてほしいと質問がありました。 以下事前の質問への白鳥先生の回答を抜粋したものをご紹介します。

Q.1歳児の保育。どこまでお手伝いしたら子ども主体だと思いますか?

A.その子の発達段階を知ることが大切。月齢や個人差によってどこまでお手伝いするかも変わってくるので、その子が出来ることは出来るまで待つ、難しいところは少し手伝い「自分で出来た」達成感を味わえることが大切だと思います。

 

Q.全て「いや!」と言われたときにどう対応していますか?

A.1~2歳児は「イヤイヤ期」の真っ只中、その時期は脳科学的に「脳の爆発的発達期(回路が沢山作られる時期)」。例として、「アンパンマンチョコがいい!」という回路を作ってしまったら、それしか考えられないそうです。それを踏まえて、子どもの視点を別に向けられるように声掛けや関わり方を変えてみたら良いかと思います。

 

対立のワークで考える視野を広げよう!

保育塾の後半には、参加者がグループに別れて対立のワークを実施しました。このワークは、みんつくのスタッフも行っているワークで、相手の気持ちを考えられる視野を広げることを目的にしています。 今回のお題は「棚には上っても良い、悪い?」。このワークでは、自分が反対の意見を本当は持っていても、賛成のグループだった場合、賛成の立場に立って意見を出します。 グループワークででた意見をご紹介します。

A:賛成 棚には上っても良い
・安全面に気をつけながらやれば、子どものやってみたいを実現できる。
・棚がステージになったりすることは、子どもたちの創造性が豊かになるし、次の遊びに活かせることもできる。

B:反対 棚には上らないほうが良い
・怪我のリスクがあるので、登らないほうがよい。
・本来の用途ではないので、しないほうがよい。
・異年齢のクラスだと低年齢の子どもが真似をしてしまう。

対立のワーク後、参加者からは「対立ワークを通して学びが深まりました」「対立ワークというのは初めてやったので面白かったです!」という感想がありました。

参加者の多くが、自分とは違う意見をもっている相手の気持ちに立って考えることで、シチズンシップ保育の相手を思いやる気持ちについて学びを深めることができました。

 

自分にとってシチズンシップ保育とは?

最後に、白鳥先生の「自分にとってシチズンシップ保育とは」を教えていただきました。

白鳥先生にとってシチズンシップ保育とは、「自分自身がどうすれば良いかを考えて行動する子どもを育てること」だと言います。

「保育に関わる大人は日々、子どもたちに”どうなって欲しいか”を考えながら保育をしなければなりません。未来をつくる子どもたちを育てていることを忘れないでほしいと思っています。私は、一人ひとりが参加していると実感している保育をできればいいなと思っています。」と講義の最後を締めくくりました。


いかがでしょうか?

フローレンスの保育の魅力である「シチズンシップ保育」について、少しでも理解が深まりましたら嬉しいです!

ぜひ皆さんも今回ご紹介した声掛けや関わり方の中から、自分に適したものを活用してみてください!子どもたちの「やってみたい」を応援する保育に携わる皆さんのことを応援しています。

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